保護者のみなさまの図書館利用について


聖学院中学校高等学校図書館では、キリスト教主義の六ヶ年一貫教育男子校という祝福された環境の中で、ご子息がたくましく成長していくための、お手伝いをさせて頂きます。

「これまで受験勉強で、じっくり本を読むことができなかった」というご子息や、「もっと子供に本を読ませたい」とお考えの保護者のみなさまに、図書館から、次の3つのことを推奨致します。


1、まず、保護者自身が、読書を楽しむこと。
子供というのは、大人の所作を、実によく見ているものです。そして、大人の真似をしたがるものです。保護者が携帯電話をいじっていてばかりいながら、子供に「本を読みなさい」と言っても、子供は本に興味を示さないでしょう。まずは、保護者自身が、読書を楽しんでいる姿を見せることが、子供を読書家にする一番の近道です。


2、本を通じてご子息と会話すること。
自分が面白いと感じた本について、読んでいない人にその魅力を伝えることは、意外と難しいものです。言葉を選ぶ行為が求められるからです。しかし、この「伝えようとする」行為が、実はとても重要なのです。作品の魅力を、ご子息にかみ砕いて伝えてあげて下さい。そして、ご子息の口から出てくる言葉を、根気強く待って、聞いてあげて下さい。
一般的に、13歳の男の子は、同年代の女の子に比べると、語彙力や表現力が豊かとは言えません。しかし、保護者が先回りして「あなたは、こういうことを言いたいんだよね!」と言葉をつなぐのではなく、ご子息が紡ぎ出す言葉を、じっくり待って聞いてあげて下さい。「聞いてくれる人がいる」ということが、ご子息に深い安心感をもたらします。


3、「ためになる読書」に縛られないこと。
本を読んでいるご子息に対して、「そんなにくだらない本ばかり読まないで、もっと、ためになる本を読みなさい!」と言うのは、禁句です。読書に貴賤はありません。読書とは、もっと自由なものです。「ライトノベルの価値が低く、純文学の価値が高い」という固定観念に縛られることは、読書家を作る上で、大きな妨げになります。結果的に、読書が自分のためになった、人生に大きな影響を与えた、ということは確かにあります。しかし、珠玉の名作に出逢うためには、多くの「印象に残らない読書」を必要とします。
性急に結果を求めず、読書の幅を自由自在に広げる姿勢と度量を持って下さい。


本校の図書館では、生徒だけでなく、保護者のみなさまに対しても、日中の利用や貸し出しを行っております。ご子息の異性性にとまどいを感じているお母さん。是非、図書館にお立ち寄り下さい。ご子息の進路選択についての情報が欲しいと考えているお父さん。是非、図書館にお立ち寄り下さい。「昔、読んだあの作品をもう一度、読んでみたい」という方。「あの作品は絶版になって、今は手に入らない」と嘆いている方。保護者会の帰り、個人面談の待ち時間、PTA活動の合間などに、是非、図書館にお立ち寄り下さい。図書館には、宝物が隠れています。

今年度より学校HPに図書館のバナーを用意しました。新着情報などをこまめに更新しますので、是非、ご覧下さい。
本校の図書館が、ご家庭における文化醸成の一助になれば幸いです。